高知城は、標高44.4メートル、面積は約1580平方メートルです。城郭としては風変わりな形の敷地に建造物が配置され、それぞれが塀で連結されています。塀には狭間、建造物の床面には石落としが設けられ、しっかりと守りが固められています。
高知城は、土佐24万石を襲封した山内一豊によって創建されて以来、約400年余りの歴史を有する南海の名城として名高く、別名を鷹城といいます。築城の指揮にあたったのは、百々越前守安行(どどえちぜんのかみやすゆき)で、治水と築城の名手でした。城のある土地が河川に挟まれていたため、「河内」と改名され、これが高知城と呼ばれる由来となります。
高知城は、現存12天守の1つが残っているだけでなく、本丸御殿、西多聞櫓(やぐら)、追手門など本丸の建造物群がほぼ完全な形で残されている日本唯一の城です。