名古屋に新たに誕生したラグジュアリーホテル「エスパシオ ナゴヤキャッスル」が、2020年に営業を終えた「ナゴヤキャッスル」の跡地に完成し、10月1日に開業しました。果たして、その実力は?

「エスパシオ ナゴヤキャッスル」は地上11階、地下2階建てで、外観はまるで城郭のようです。館内の装飾は名古屋城の本丸御殿をイメージ。全部で100室ある客室は平均70平方メートルで、通常時は税・サービス料込み一泊25万円前後から宿泊できます。このうち最上級のスイートルームは一泊375万円前後です。

興和 三輪芳弘会長:
「オーバーザファイブスターズ。『外資系に負けないためにはどうしたらいいだろう』ということをコンセプトにして、海外の人、特にVIPの人が来た時に、『名古屋に寄ろう』と『名古屋にキャッスルとかいうホテルがあるから行ってみよう』ということを考えながらつくった」

館内にはリゾート感のあるプールやスパ施設などもあり、宿泊客を中心に利用できます。また約1700人を収容できる中部地方最大級の宴会場を備えており、大規模な国際会議や展示会なども開くことができます。

※三輪芳弘会長の「芳」は草冠が離れる

旅行アナリストの鳥海高太朗さんが採点

「エスパシオ ナゴヤキャッスル」の内覧会に現れたのは、旅行アナリストの鳥海高太朗さんです。専門家の目線でラグジュアリーホテルとしての実力を測ってもらいました。

旅行アナリスト 鳥海高太朗さん:
「このフロントへ向かう動線だけでも、外国に来ているような気分になってしまいますね」

宿泊者専用のロビーへと続く、ノリタケの陶器などが飾られた通路を抜けると、名古屋らしい風景が広がっていました。

旅行アナリスト 鳥海高太朗さん:
「鳳凰階段ということで、ここに入ると、名古屋らしい金ピカのイメージがある」

目の前に現れたのは豪華絢爛な「鳳凰階段」。エスパシオブランドのモチーフである「鳳凰」のオブジェを中心に階段から天井まで「金」を基調とした空間が宿泊客を出迎えます。

旅行アナリスト 鳥海高太朗さん:
「入っただけで非日常、いわゆる最高級ホテルに来たという感覚になることができるという、きっとこれ、海外の人もここで写真を撮る人が多いのではないか」

続いて客室へ。チェックしたのは一泊50万円前後の「温泉コレクション」と名付けられた部屋。広々としたリビング・ダイニングからは名古屋城を一望できます。ベッドルームを抜けると。

旅行アナリスト 鳥海高太朗さん:
「なんとこちら。エスパシオ温泉という天然の温泉のビューバスの中から、この名古屋城を目の前から見ることができる部屋になっています」

温泉コレクションの名の所以がここに。地下からくみ上げた天然の温泉につかりながら、名古屋城の眺望を楽しむことができます。

旅行アナリスト 鳥海高太朗さん:
「この眺望、本当に見事ですね。(名古屋)観光もいいですが、こちらのホテルでゆっくりするっていうのが、今回この新しいキャッスルホテルでの魅力ではないかなと思います。眺望ホテルは、大阪城の前にもいくつかあります。そうした中で、これだけの至近距離で、これだけ大きな窓、この大きな窓越しに大きなお城が見られるのは、これは日本でも、ここにわざわざ来る価値がある部屋になっているかなと思います」

一泊20万円以上、果たしてその勝算は?

今、名古屋では栄や名古屋駅周辺で高級ホテルの開業が続いています。2026年夏には、栄に建設中の高層ビルに大手ホテル「ヒルトン」の最高級ブランド「コンラッド・ホテルズ&リゾーツ」が誕生。2034年度には、名古屋駅前にハイアット系の高級ホテル「アンダーズ」が開業予定です。

一方、エスパシオナゴヤキャッスルは繁華街から少し離れ、交通の便などの課題を抱えていますが、鳥海さんは他にはない強みがあると分析します。

旅行アナリスト 鳥海高太朗さん:
「館内だけでこのホテルを楽しめる、名古屋の滞在を十分に楽しめるので、滞在型の新しい最高級ホテルになっていくのではないか」

そのうえで競合に打ち勝つポイントを鳥海さんに聞きました。

旅行アナリスト 鳥海高太朗さん:
「一泊20万円以上になるので、この価格に見合ったサービス、特にホテルが重要視するホスピタリティをどのように提供できるのか。リピーターをどれだけ取り込めるかが成功のカギになってくるのではないか」

これに対し、運営会社の田渕浩之社長は。

エスパシオエンタープライズ 田渕浩之社長:
「名古屋でそれだけ高額で泊まってくれる客は何を求めているのか、これの嗅覚を鋭くして、もう一度来ていただくための戦略として訴求するの(方法)を早急に編み出しながら、客にアプローチしていきたい」

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