福島県郡山市の磐梯熱海温泉の中でも、先駆けて台湾からのツアー客を誘致してきた「四季彩一力」
台湾は唯一ツアー客を受け入れている国のためインバウンドの中で宿泊客が最も多く、2018年には1300人を超えた。四季彩一力・若女将の小口正子さんは「非常に日本を愛してくださっているお客様が多いので、ほんとに福島の四季折々の自然であるとか、温泉を楽しんでくださったりとか、料理もそうですし、日本庭園も散歩して、沢山SNSで発信してくださったりとか、非常に私たちもいらしていただくと気持ちが明るくなるような、そんな存在です」と話す。
しかし、新型コロナや処理水の海洋放出の影響でキャンセルが相次ぎ、2021年と2022年は台湾からのツアー客がゼロ。少しずつ増えてはいるが、コロナ禍前の状態には戻っていない。
こうした中で、定期チャーター便の運行が始まることを知り、組合では2023年12月に現地で誘客に向けたプロモーション活動を実施。現地の旅行会社から、台湾では価格よりも体験を重視した“ご褒美旅行”が人気だと聞いた。四季彩一力の小口さんは「福島の赤べこも飛ぶようにみなさん持ち帰りになって喜んでいらしたとか、そういう話を聞いています」と話す。
1泊の平均価格が1万5千円から2万円と料金設定が高めの磐梯熱海温泉。郡山の奥座敷ならではの景色や温泉、そして最高のおもてなしで迎え入れるつもりだ。
四季彩一力・若女将小口正子さん:「オール福島、もしくは東北全体で連携をしながら楽しく過ごしていただけるように、魅力を存分に味わっていただけるようにアピールしていきたいなと思っています」